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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2026年05月25日
こんにちは、平島です。
暑くなったり、寒くなったりと寒暖差が凄いですね。
先週は、
ホノルルトライアスロン2026
に参加して、帰国してきました。
3泊5日の弾丸ツアー
でしたが、トライアスロンのレースに向けて現地に着いてからも大忙しでした。
バイクのギアの切り替えができなくなり、日本のかかりつけのバイク屋さんに電話したり、
タイヤの空気が抜けているような気配があるなど
色々とトラブルがありましたが、そこも切り抜けてレースには万全の体制で出場できました。
今回は、チームとして前年に引き続き
7人
で参加してきました。
チームのトライスーツも作成していますので、レース中も仲間とすれ違ってもすぐに分かります!
今回も、
オリンピックディスタンス
というオリンピックの正式種目と同じ距離のレースに参加しました。
まず、
スイム 1.5Km
次に
バイク 40Km
最後に
ラン 10Km
です。
一番怖いのが朝5時30分の真っ暗な中でスタートする
スイム1.5Km
です。
一番きつくて苦しいのは最後の
ラン10Km
です。
記録は
スイム 23分55秒
バイク 1時間12分31秒
ラン 58分42秒
合計レースタイム 2時間42分51秒
でした。
180位/531人
https://my.raceresult.com/397811/#1_3A2764
また、来年に向けて、3種目の練習を仕事の合間の細切れ時間でやっていこうと思います!

胸がジリジリと焼けるように熱い、酸っぱいものが上がってくる、横になると咳き込む……
こうした
「逆流性食道炎」
の症状に悩まされている方は、非常に増えています。
診察室でも
「胃酸を抑える薬(PPIなど)をずっと飲んでいるけれど、やめるとまた痛くなる」
という相談をよく受けます。
しかし、
薬はあくまで一時的な火消しにすぎません。
根本的に逆流を防ぐためには、胃と食道の構造とメカニズムを理解した
「食事療法」
が必要不可欠です。逆流を起こさないための具体的な食習慣について解説します。
食道と胃の境目には、
「下部食道括約筋(LES)」
という強力な筋肉のベルトがあります。
本来、このベルトがギュッと締まることで、強力な胃酸が食道へ逆流するのを防いでいます。
しかし、
現代人の食生活には、このベルトを緩めてしまう罠がたくさん潜んでいます。
その筆頭が、
高脂肪食や精製された糖質、そして「超加工食品」
です。
特に脂っこい食事を摂ると、小腸から
「コレシストキニン」
というホルモンが分泌され、この筋肉のベルトを緩めてしまうことが分かっています。
さらに、
胃の中に脂肪が長く留まるため、胃全体の圧力が上がり、胃酸が上へと押し上げられやすくなるのです。
逆流性食道炎の方の多くは
胃酸を「敵」
と見なしがちですが、胃酸は食べ物を消化し、強力に殺菌するための大切な味方です。
そして、
この胃酸の分泌や、脂肪を消化するために肝臓で作られる「胆汁」の原材料になっているのが、実はみなさんが健康診断で目の敵にしている
「コレステロール」
なのです。
体内のコレステロールの
約80%
は肝臓などの体内で自給自足されており、食事からの影響はわずか
20%程度
です。
歳を重ねるとコレステロール値が上がるのは、
衰えていく細胞膜を修復し、元気を出すためのホルモンを作るために、体が自ら調整している
防衛反応(恒常性)
です。
ですから、
逆流が怖いからといって極端に脂質をカットしたり、薬で無理に脂質を下げすぎたりすると、
今度は細胞の修復能力が落ち、食道の粘膜そのものが弱くなってしまいます。
大切なのは「脂質を避ける」ことではなく、酸化していない
「質の良い脂質」
を選び、胃に負担をかけない食べ方をすることなのです。
「長年、逆流性食道炎だからもう治らない」
と諦める必要は全くありません。
人間の胃や食道、腸の粘膜細胞は、人体の中で最も代謝が活発な組織の一つです。
なんと
約3〜5日ですべて新品の細胞に入れ替わっています。
つまり、
今日から正しい食事療法を本気で徹底すれば、細胞が2サイクルする
「10日間」
で、あなたの食道と胃の環境は物理的にリセットすることが可能なのです。
胃酸に負けない強い粘膜を作り、ベルトを締め直すための具体的なルールは以下の通りです。
○就寝3時間前までに夕食を済ませる:
睡眠中に胃の中に食べ物が残っていると、横になった瞬間に重力の助けを失った胃酸が食道へ逆流します。
就寝時は胃を完全に「空腹」にしておくことが、最大の予防策です。
○白米を「もち麦(大麦)」に置き換える:
胃の蠕動(ぜんどう)運動をスムーズにし、食べたものを速やかに十二指腸へ送り出すために、
水溶性食物繊維が豊富なもち麦を主食に取り入れましょう。
腸内環境が整うと、腹圧が下がって逆流のリスクも減ります。
○ビタミンD(1日4000IU)の戦略的摂取:
粘膜細胞同士のファスナー(タイトジャンクション)を強固に締め直し、
食道の炎症を抑えるために、ビタミンDの補給を推奨します。
目標とする血中濃度は
50ng/mL以上
です。
目標血中濃度を達成するために必須のビタミンD摂取量は
1日4000IU
となります。
逆流性食道炎は、あなたの体が
「今の食べ方、食べ進めるペースを見直して」
と送っている重要なサインです。
薬で酸を抑え込んで消化不良やガスの張りを二次災害として起こすのではなく、胃腸が本来持っている正しいリズムを食事で取り戻してあげましょう。
10日間のリセットが終わる頃には、胸のつかえが取れ、朝起きた時の口の苦さも消え、心までスッキリしているのを実感できるはずです。
では、今週も頑張っていきましょう!
この記事を書いた人
平島 徹朗
医師
国立佐賀大学医学部 卒業。 大分大学医学部附属病院消化器内科、国立がん研究センター中央病院内視鏡部など、 多くの病院・内視鏡専門クリニックで消化器内視鏡診断・治療を習得後、2011年たまプラーザ南口胃腸内科クリニック開院。