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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ

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若年性大腸がんのリスク

2026年06月21日

  • 副院長ブログ

こんにちは。副院長の東です。

しとしとと雨が降る1週間でした。

2026年も半期が近づき、7月が迫ってきていますね。

今年は暑い夏になりそうですから、熱中症には気を付けましょう。

 

若年性大腸がんのリスク

 

 

近年、大腸がんの罹患率が増加しています。

その中でも若年発症の大腸がんが増えてきているのは注目すべき点です。

今回、英国から若年発症大腸癌のリスク因子について報告がありました。

3件の大規模前向き臨床試験から14のリスク因子と若年発症大腸がん(診断年齢55歳未満、1369例)と非若年発症大腸癌(診断年齢55歳以上、1万3490)との関連性を検討しています。

14のリスク因子は

身長、BMI、ウエスト周囲径、ウエスト・ヒップ比、喫煙、アルコール摂取量(30g/日当たり)、身体活動指数、糖尿病、高血圧、女性に限り初潮年齢、経口避妊薬の使用歴、出産歴、閉経年齢、閉経後ホルモン補充療法の有無

が挙げられています。

 

結果は、

男性では、BMIが高いほど若年発症大腸がんのリスク上昇との関連が強く認められました(HR 1.33、95%CI 1.18-1.51)。

その中でも早期発症結腸癌で関連が強かった(HR 1.55、1.32-1.82、p=0.01)。

また、喫煙(HR 1.24、1.07-1.44)と飲酒(HR 1.15、1.06-1.25)は若年発症大腸がんのリスクを高くし、

身体活動(HR 0.71、0.54-0.95)は予防効果を示しました。

 

結論として、男性において、肥満が若年発症大腸がんの、特に結腸がんリスクを高めることになります。

肥満、運動不足、喫煙、飲酒は若年発症大腸がんのリスク因子になるので、注意が必要です。

https://www.nature.com/articles/s41416-025-03303-y

 

やはり、リスク因子を見る限り、生活習慣病と重なってくると思われます。

がんと生活習慣病、一見関係ないような両者に共通のリスク因子が存在するという事は驚きです。

おそらく、根本にあるのは何らかの炎症がおこり、それが原因で遺伝子異常をきたしてくるという事なのでしょう。

肥満に関しても、MASLD(代謝機能障害関連脂肪性肝疾患)が注目されています。

MASLDは肥満、糖尿病、脂質異常症、高血圧などの代謝異常に関連した脂肪肝の状態で、

その中でもMASHと呼ばれる肝炎を伴う進行性の状態が、肝硬変の原因として近年急激に増加しています。

 

過食を控え、炭水化物を適度に控えた適切なカロリーコントロールが重要になります。

やはり、目に見える体重管理をしっかりとしていく事だと思います。

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この記事を書いた人

この記事を書いた人

東 瑞智

医師

北里大学医学部を卒業。北里大学病院消化器内科学講師として、消化器がんの内視鏡診断・治療、抗がん剤治療だけでなく、難治性逆流性食道炎、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群などの消化器良性疾患の治療に従事。2020年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。北里大学医学部消化器内科学非常勤講師。

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