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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2026年11月01日
こんにちは。副院長の東です。
プロ野球の日本シリーズ、あっという間に終わってしまいました。
横浜DeNAベイスターズは、すべての試合で接戦で良い勝負をしましたが、僅差とはいえ4連敗しました。
やはり、福岡ソフトバンクホークスは強かったですね。。。
好酸球性食道炎について

食道の主な良性疾患は、逆流性食道炎と言っても過言ではないでしょう。
そのなかで注目されている食道疾患があります。
近年徐々に認識され増えてきている食道の良性疾患が、好酸球性食道炎です。
好酸球性食道炎は、食物抗原に対するIgE非依存型(遅延型)アレルギー反応と考えられています。
アレルギーで主体となる好酸球浸潤による炎症が食道上皮に起こります。
この炎症は慢性的に持続して、症状だけではなく食道運動障害や食道狭窄を起こすことがあるのです。
気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患の合併が多いことが知られています。
日本においても、欧米同様に30-60歳台の比較的若年男性に多く診断されています。
症状は、つかえや食べ物のつまりを自覚することが多いのが特徴です。
胸やけ,呑酸のような胃酸逆流症状を主訴とする場合もあり、症状だけでの区別は困難です。
研究結果では、胃酸を抑えるプロトンポンプ阻害薬(PPI)抵抗例を含む難治性GERDにおいて、
内視鏡検査を行った1~8%に好酸球性食道炎が認められています。
診断は、胃カメラ検査を行い、病変粘膜から生検することが必須になります。
なぜならば、食道は好酸球が存在しない粘膜なので、組織中の好酸球浸潤の証明が必須となるからです。
内視鏡では、食道粘膜に以下の所見が認められます。
①白色滲出物(Exudates)
②輪状溝(Rings)
③粘膜浮腫(血管透見低下・消失)(Edema)
④縦走溝(Furrows)
⑤食道狭窄・狭細化(Stricture)
すべてが同時に起こる訳ではないので、単独の所見の事もあり、総合的に判断する必要性があるのです。
病理組織検査で好酸球浸潤数が15個以上/HPFとされています。
顕微鏡で高倍率で観察した時に、一視野で15個以上の好酸球が認めらると診断は確定します。
治療は、自覚症状が強い場合に考慮されます。
内服の薬物療法(PPIなど)が効かない場合にステロイド局所治療が考慮されます。
食事療法は最終的に、原因を除去する方法として考えられています。
欧米では、アトピ―性皮膚炎の治療薬であるデュピルマブが使用されることも多いようです。
好酸球性食道炎は、近年のアレルギー疾患の増加とともに今後増加してくる可能性があります。
厚生労働省からは指定難病のひとつになっています。
自覚症状だけでは診断することが難しい疾患ですので、一度消化器内科専門医に相談してみることをお勧めします。
この記事を書いた人
東 瑞智
医師
北里大学医学部を卒業。北里大学病院消化器内科学講師として、消化器がんの内視鏡診断・治療、抗がん剤治療だけでなく、難治性逆流性食道炎、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群などの消化器良性疾患の治療に従事。2020年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。北里大学医学部消化器内科学非常勤講師。