MENU
閉じる
たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2026年11月08日
こんにちは。副院長の東です。
週末は秋の良い天気が続いていますね。
日中は過ごしやすいですが、朝晩は少しずつ肌寒くなってきています。
あと1ヶ月で12月、冬がもうすぐです。
腸活食材、食物繊維

食事、運動などの生活習慣の改善で腸の調子を整える意味で、腸活という言葉が一般的になりました。
今回は食事について考えてみたいと思います。
腸内は無菌ではありません。生まれてから、両親の影響をうけて幼少時期に腸内フローラは感染します。
大きく分けて善玉菌、悪玉菌、日和見菌があり、そのバランスを保つことで腸内環境は安定します。
善玉菌の代表が、乳酸菌、ビフィズス菌、酪酸菌です。
整腸剤として処方されたり、薬局で市販でされている菌なので、何となく知っている方も多いと思います。
どの整腸剤が良いですか?
良く質問を受けますが、
「どれが良いとかはなく、どの菌でも良いです。自分に合う菌を探しましょう。」と説明しています。
それはなぜでしょうか?
より多くの種類の細菌が腸内にいるかどうか、つまり腸内環境の「多様性」を保っているかどうかが重要な要因なのです。
ですので、1種類ですべてが決まる訳ではないのです。
1種類の菌を取っていてもなんとなく腸の状態が安定しないなど、効果が薄れてくることもあります。
その場合は、整腸剤の種類を変えてみましょうと提案しています。
さて、本題の食事についてです。
普段の食事の中で、腸内環境を意識して食材を考えていく事が重要です。
毎日の食事を覚えていますか??
食べ物を消化する過程で、生きるためのエネルギーを得ますが、その残骸が便になります。
つまり、食べ物に含まれる食物繊維が、便の主な成分であり、便の骨組みなのです。
善玉菌も腸内で自身が生きるためには、エネルギーが必要になります。
そのエネルギー源が、食物繊維やオリゴ糖なのです。
善玉菌は、食物繊維を分解し、発酵させる過程で短鎖脂肪酸を産生します。
酪酸、プロピオン酸、酢酸の3種類が主な短鎖脂肪酸です。
この短鎖脂肪酸が、腸のバリア機能改善し、脂肪燃焼などのエネルギー代謝を促進し、炎症を抑えるなどの免疫機能を調整するのです。
食物繊維には、水溶性(便を柔らかくする)と不溶性(便の骨組みとなり腸を刺激する)の2種類があります。
✓ 水溶性:らっきょう、大麦(もち麦)、オートミール、海藻類、エシャロット、オクラ、アボカド、ごぼう
✓ 不溶性:豆類、きのこ類、玄米、さつまいも、かんぴょう
特定の食品に偏ることなく、食物繊維だけを摂りすぎないようにすることも必要かと思います。
特に食物繊維を急に大量に摂取すると、消化しきれなくなり腸内でガスが発生しお腹の張りの原因になります!
炭水化物もある程度必要です。決してバランスの良い食生活を意識してみてください。
この記事を書いた人
東 瑞智
医師
北里大学医学部を卒業。北里大学病院消化器内科学講師として、消化器がんの内視鏡診断・治療、抗がん剤治療だけでなく、難治性逆流性食道炎、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群などの消化器良性疾患の治療に従事。2020年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。北里大学医学部消化器内科学非常勤講師。