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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2021年07月05日
こんばんは、雨ばかりで嫌気がさしている平島です。
最近は梅雨本格化で雨ばかりで嫌ですね。朝に雨が降っていると走れないので、朝からスッキリした感じがなく、ストレスが溜まっていくのを感じます。
明日の朝は晴れると良いなと思いながら寝ていますが、朝起きると雨ザーザーって日が続いています。
最近、
老化についての研究
にとても興味を持って勉強しています。
老化の速度には人によってかなり差があり、年齢を重ねるごとに差が出てくると言われています。
日々の食事や運動、サプリメントなどは即効性の効果はあまり実感しないですが、年を取るにつれて大きな差が出てくるものです。
70歳ぐらいまである程度元気に過ごし、そこから寝たきりや病院通いの不自由な生活を10年ぐらい過ごしてから亡くなるような一般的な人生で良ければ、食事や運動、サプリメントなどはあまり必要なく、このままなんとなく生活していくのでも特に問題ないと思われます。
しかしながら、
80歳になっても、90歳になってもアクティブに旅行したり、
運動をみんなで楽しんだり、
美味しい食事をみんなでワイワイしゃべりながら食べたりしたければ、
ある程度の年齢から食事や運動、サプリメントの摂取などは欠かせない行為になると思います。
サプリメントなどは病院のいわゆる化学薬品である「薬」に比べると即効性はありませんが、年齢と共にジワジワと効果が出てきて、年を重ねた時にアクティブに活動できることにとても役立つ物だと思っています。
最近は
アンチエイジング
という言葉は使わずに
リバースエイジング
いわゆる
「歳を取ることをあがなう」
ではなく、むしろ
「若返る」
という考えに先進的な考えの医療者の間ではでは言葉や概念のチェンジが起こっています。
「若返る」
ためには大きく分けて3つの身体の働きを利用することが大切です。
1,身体に発生する活性酸素がDNAを傷つけて、がんや生活習慣病などを引き起こすので、活性酸素を消すようにする
2,若返りに影響する脳の視床下部にある「サーチュイン」を活性化させる
3,細胞のリサイクルをして細胞の活性化を促す「オートファジー」機能を活性化させる
これら3つの機能を最大限に活性化させるには、当たり前ですが、
食事と運動が大切です。
運動ではあまり激しい運動では逆に活性化させられないので、軽く息が上がる程度の早足での散歩を1日15分、週に3,4回でも行うと効果的です。
食事は
「少しお腹が空いている」
状態がなるべく長く続くとこの3つの機能はとても活性化してきます。お腹いっぱいは良くないですし、食事をしない時間を睡眠時間含めて夕食後から10時間以上は空けたいものですね。
私は夕食はホントに軽くしか摂らないので、12時間ぐらいは空けるようにしています。
1の活性酸素を消すのにとても有効なのが、
高濃度ビタミンC点滴
です。
高濃度なビタミンCが血管の中に直接入ってビタミンCの血中濃度が上がるときに活性酸素を消す効果が非常に高まり、DNAの損傷を止めたり、修復してくれます。
内服のビタミンCだけだと血中のビタミンC濃度はそれほど上がらないので、
やはり
点滴での投与がとても効果的
になってきます。
私も
月に1回高濃度ビタミンC点滴を25グラムを毎月きちんと定期的に欠かさず行う
ようにして、活性酸素を消すように努めています。高濃度ビタミンC点滴のお陰で、ここ10年ほど風邪も引いていないですし、仕事も休まずに活き活きと生活できています。
では、今週もみんなで頑張って行きましょう!
この記事を書いた人
平島 徹朗
医師
国立佐賀大学医学部 卒業。 大分大学医学部附属病院消化器内科、国立がん研究センター中央病院内視鏡部など、 多くの病院・内視鏡専門クリニックで消化器内視鏡診断・治療を習得後、2011年たまプラーザ南口胃腸内科クリニック開院。