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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ
Clinic Blog
2026年06月29日
こんにちは、平島です。
サッカーW杯楽しんでいますか!?
私は、中高にサッカー部に所属していたので、サッカーは観るのは大好きです。
Jリーグでは1993年のリーグ発足以来、
鹿島アントラーズ
を応援しています。
もちろん、
サッカー日本代表の試合も録画を駆使しながら、仕事の合間に欠かさず観るようにしています。
いよいよ明日火曜日の2時に決勝トーナメント1回戦
日本代表対ブラジル代表
の試合があり、なんとか勝ってベスト16に進んで欲しいですね。
サッカーにおける筋肉の重要性は言うまでもないですが、一般の我々にとっても
筋肉やたんぱく質の重要性
はかなり大切ですね。
「健康やボディメイクのために、毎日プロテインを飲んでいます」
「意識して肉や魚を多く食べています」
という方は非常に増えています。
しかし、
せっかくのその努力が完全に空回りし、むしろ体に負担をかけてしまっているケースが少なくありません。
実は、
いくら熱心にタンパク質を摂取しても、
「それを受け止める側の腸」
がボロボロでは、1gもまともに吸収されないばかりか、
逆に筋肉を落とす原因にすらなってしまうのです。
本日は、タンパク質が吸収できないメカニズムと、筋肉を守るための腸について解説します。

多くの人は
「食べたものはすべて胃腸で吸収される」
と考えがちですが、それは大きな誤解です。
私たちの腸の粘膜には、細胞同士をファスナーのように強固に密着させて、未消化の食べ物や有害物質の侵入を防ぐ
「タイトジャンクション」
という装置が備わっています。
しかし、
乱れた食生活やストレス、悪玉菌の増加によってこのファスナーが緩んでしまうと、腸の壁に隙間が空く
「リーキーガット(腸もれ)」
の状態に陥ります。
腸もれを起こした炎症だらけの腸粘膜は、栄養を適切に吸収する力を失っています。
この状態で
「タンパク質が必要だから」
と大量に詰め込んでも、小腸で十分に分解・吸収されません。
それどころか、
吸収されずに大腸へと流れ込んだ未消化のタンパク質は、悪玉菌の格好のエサとなり、
腸内環境をさらに悪化させるという悪循環
を招いてしまうのです。
「タンパク質が吸収できなくても、余分に飲んでいるからプラマイゼロでは?」
と思うかもしれませんが、事態はもっと深刻です。
人間の体は、常に一定のバランスを保とうとする
恒常性(ホメオスタシス)
が働いています。
腸内環境が悪化し、せっかく摂ったタンパク質が血液中に取り込まれないと、体は深刻な
「栄養不足(タンパク質欠乏)」
であると判断します。
すると体は、生命維持に必要不可欠な内臓や血液の材料を確保するために、なんと
自分の「筋肉」を自ら分解して、アミノ酸を取り出そうとする
のです。
「プロテインを毎日飲んで運動しているのに、なぜか筋肉量が減っていく」
「体が引き締まらない」
という方は、まさにこの罠に陥っています。
筋肉を維持するための大前提は、プロテインの量を増やすことではなく、
「吸収の入り口」である腸の機能を正常化すること
なのです。
「もうずっとお腹の調子が悪いし、プロテインも吸収できない体質なんだ」
と諦める必要はまったくありません。
私たちの胃や腸の粘膜細胞は、人体の中で最も代謝が活発な組織の一つです。
なんと
約3〜5日
という驚異的なスピードですべて新しい細胞へと生まれ変わっています。
つまり、
今日から腸を汚す食事を控え、お腹を労わる生活を本気で徹底すれば、細胞の入れ替わりが2サイクル回る
「10日間」
で、あなたのお腹の中の環境は物理的に新しく書き換えることが可能なのです。
腸のファスナーがしっかりと締まれば、タンパク質は本来の効率で吸収され、筋肉の分解もピタッと止まります。
タンパク質を確実に筋肉へと届けるために、今日から実践していただきたい具体的なルールです。
○10日間、プロテインを一時的にお休みする:
お腹が張っている、ガスが臭いと感じる間は、処理能力を超えています。
まずは一旦プロテインや大量の肉食を控え、腸を休ませてあげましょう。
○タンパク源は「植物性」や「白身魚」から:
消化に負担がかかる牛肉や豚肉ではなく、豆腐や納豆などの大豆製品、あるいは白身魚など、腸内を汚しにくい良質なタンパク質からリスタートします。
○「空腹の時間」をしっかり作る:
ダラダラと食べ続けると、腸の修復が追いつきません。
特に
就寝前の3時間
は胃腸を完全に空っぽにし、睡眠中に腸の粘膜を徹底的にメンテナンスさせましょう。
「何を食べるか」よりも大切なのは、「何をお腹で吸収できているか」
です。
高価なサプリメントやプロテインを詰め込む前に、まずは10日間、腸のバリアを修復することに集中してみてください。
お腹の張りが消え、便の質が変わってきたとき、あなたの体は食べた栄養を余すことなく筋肉やエネルギーへと変える
「燃焼体質」
へと生まれ変わっているはずです。あなたの体は、正しい一口に必ず応えてくれます。
では、今週も頑張っていきましょう!
この記事を書いた人
平島 徹朗
医師
国立佐賀大学医学部 卒業。 大分大学医学部附属病院消化器内科、国立がん研究センター中央病院内視鏡部など、 多くの病院・内視鏡専門クリニックで消化器内視鏡診断・治療を習得後、2011年たまプラーザ南口胃腸内科クリニック開院。