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たまプラーザ南口胃腸内科クリニックブログ

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ピロリ菌と逆流性食道炎の関係

2021年10月10日

  • 副院長ブログ

こんにちは。副院長の東です。

スポーツの秋ですね。少し涼しくなってきていますので、運動で汗をかくことでリフレッシュできます。

僕もテニスを再開しました。定期的に体を動かし始めると、気持ち良いものです。

 

ピロリ菌と逆流性食道炎の関係について

 

胃から分泌される胃液は消化にとって必要不可欠な消化液です。

胃液の主な成分は塩酸とペプシノーゲンです。ペプシノーゲンはそのままでは消化酵素としては働かず、塩酸と反応してペプシンになって始めてたんぱく質の消化を行えるようになります。

主にペプシンがたんぱく質を分解し小さなアミノ酸になって、長い小腸でアミノ酸は吸収されます。

胃酸が無ければ効率よく栄養が吸収されません。

前回はピロリ菌と胃酸の関係についてお話しましたが、

要は「胃が元気であれば必要に応じて胃酸が多く分泌」されます。

 

 

✓ピロリ菌が最初からいなければ萎縮性胃炎は起こらず、胃がんのリスクも低いと考えて良いでしょう。

ただし、胃酸の分泌は食事量、刺激物摂取とストレスにより多くなりやすく、

胃酸過多⇒胃ぜん動運動低下⇒胃酸逆流

が起こりやすくなります。

 

✓ピロリ菌がいる状態であれば萎縮性胃炎によって胃酸の分泌は低下しますので、胃酸逆流の頻度は少ないと思います。

ただし胃の働きは不安定であり、胃炎によるぜん動運動の低下を伴えば当然胃酸逆流も起こり得ます。

ピロリ菌に感染している方は、胃酸が少ないながらもやはり胃酸逆流は起きるのです。

 

ここで注意点があります。

胃がんABCリスク検診でA群と判定された方(血中ピロリ抗体陰性、ペプシノーゲン法陰性)は、

ピロリ菌の感染に伴う萎縮性胃炎からの胃がんのリスクは低いと考えて良いですが、

胃酸が多くなることで、逆流性性食道炎からのバレット食道がん(食道胃接合部癌)のリスクは高くなります!!

これは「欧米型のがん」と考えられていて、肉や油を使うことが多い食生活の欧米化が関係しています。

ABCリスク検診はあくまで「ピロリ菌関連の胃がん」しかみていません!!

https://www.youtube.com/watch?v=P64jCpv9oAg

 

胃酸逆流が起これば、内視鏡で発赤がみられる逆流性食道炎が起きるのです。

逆流性食道炎の診断にはやはり胃カメラ検査が必要です。ご相談ください。

3分でわかる!苦しくなく痛みに配慮した内視鏡検査(胃カメラ)の特徴

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この記事を書いた人

東 瑞智

医師

北里大学医学部を卒業。北里大学病院消化器内科で、消化器がんの内視鏡診断・治療、抗がん剤治療だけでなく、難治性逆流性食道炎、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群などの消化器良性疾患の治療に従事。2020年より、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック勤務。

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