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大きくなってやっと陽性になる「便潜血検査」

  • 疾患・症例
  • 大腸内視鏡検査

健康診断の便潜血検査をなんとなく受けていませんか?

便潜血検査が陰性でも油断できません。

大腸がんの検査として、健康診断で採用されているのが「便潜血検査」です。

ただし、知ってほしいのは「便潜血検査」は進行がん、かなり大きくなった早期がんやポリープは発見できますが、日帰り内視鏡手術ができるようなポリープや平坦型や陥凹型のがんは発見しづらいということす。

症例を提示します。この患者さんは毎年「便潜血検査」を行っていましたが、毎年「陰性」で大腸内視鏡検査を行っていませんでした。今年は初めて「陽性」となったために大腸内視鏡を受けられました。無症状でした。

直腸に25mm大の隆起型ポリープを認めます。このような巨大なポリープにならないと便潜血検査で陽性にはなりません。

このような巨大なポリープは当院では切除できず、専門施設での治療が必要となります。
治療の結果、「早期大腸がん」でした。
「便潜血検査が陰性」でも40歳になったら一度、大腸内視鏡検査をお勧めします。

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