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便秘になったらすぐ下剤を飲むのはダメ?下剤の継続使用は危険!

  • 整腸剤

便が数日出ないと「便秘になった」と思われる方がいますが、便秘に日数の定義がないことをご存じでしょうか?また、便秘だと思っていても、実は便秘ではないケースもあります。

そこで今回は、便秘にまつわる勘違いについて解説していきます。

1. 便秘は夏と冬に増えるのはなぜ?

トイレの模型

便秘の症状を訴える方の中には、定期的に専門医の元に通う方がいます。内視鏡医である私の元にも何人かの方が「便秘」の症状を訴え通っていますが、夏と冬になると便通が悪くなる方が圧倒的に多いです。

では、どうして夏と冬になると便通が悪くなるのでしょうか?

1-1. 正しい水分補給ができていない

夏になると、汗をたくさんかきます。汗によって体外へ水分が出てしまうため、水分補給が追いつかず体内の水分が足りない状態となり便が硬くなるのです。

多くの方が「便が硬くなりコロコロとした状態になる」「便の出が悪くなる」という自覚症状を訴えられます。

正しい水分補給とは喉が渇いてから水分をとるのではなく、体に十分な水分がある状態がキープされている状態です。時間を決めこまめに水分をとることで、体の中の水分が一定になり、便も硬くなりにくくなります。

では、冬の場合はどうでしょうか。

冬になると寒くなるため、夏と比べて水分をとらなくなる方が増えます。汗をかかなくても、喉が渇かなくても知らず知らずのうちに体内の水分が体外へ放出しています。必要な水分量を体内にキープするためにも、冬でも水分をとることを意識しましょう。

また、寒い季節は温かいお茶などをとることで心もほっこりします。水分補給だからということもありますが、水分のとり方も工夫するといいかもしれません。

2. 便秘の定義はない

トイレットペーパーをも持つ女性

日本消化器病学会の関連研究会が出した2017年のガイドラインによると、便秘の定義は「本来体外に排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できていない状態」としています。

つまり、「毎日排便がない」「排便の量が毎回少ない」だけでは便秘とは呼べないのです。

2-1. 便秘だと思い込む理由とは

便秘には、日数の定義がありません。

先ほども紹介しましたが、日本消化器病学会が出している便秘の定義にあてはめれば、1週間に1回しか便が出ていなくてもお腹の不調や張りがなければ便秘ではありません。反対に、毎日排便していてもお腹の不調や残便感がある場合は便秘です。

男性は快便の方が多く毎日のように排便があるケースがあるため、パートナーの様子と自身の排便の様子が違うことから便秘だと思ってしまう方もいます。男性と女性とでは、食事の量が違うため、男性は女性と比べて排便の回数が多くなる傾向にあり、毎日の排便につながると考えられます。

2-2. 毎日排便がなくても大丈夫

毎日排便がある方は意外に少なく、もっとも多いのは1日おきに排便がある方、次に多いのが2~3日に1度です。ですので、毎日排便がないといけないわけではありません。

ただし、毎日排便がないと、便秘だと思っている女性の方が多く存在します。パートナーの排便が毎日で、自身が2~3日に1回の排便しかない状況から心配になってしまうのでしょう。

中には、お腹の不調や張りがないけれど、毎日の排便がないとスッキリしない気がするので便秘薬を飲んでいる、という方もいます。

もし、毎日便秘薬を服用した状態で排便がある場合は、いったん便秘薬を止めてみましょう。便秘薬を飲まないでお腹の調子を見てみることも大事です。

便秘薬を止めたら、どれくらいのペースが自分の排便サイクルなのかを確認しましょう。2~3日に1回排便があり、お腹の不調や張りがなければ便秘薬は不要でしょう。

3. 便秘薬を飲み続けるのは危険?

飲み薬

排便がないことが不安で、便秘薬を毎日服用している場合は危険かもしれません。

便秘薬はいわゆる下剤です。下剤には、さまざまな種類があり連日の服用により副作用が出てきてしまうものもあります。

3-1. 便秘薬に含まれる成分とは

便秘薬には、大黄、センナ、アロエなどの成分が含まれています。便秘薬は、腸内の便を柔らかくしたり、腸のぜん動運動を促すための下剤です。

排便が毎日ないからと、毎日のように便秘薬を服用し続けると、腸が黒くなり大腸メラノーシスの状態になることがあります。

大腸メラノーシスとは、大腸粘膜に色素が沈着して腸の動きが鈍くなることで便秘の症状が悪化してしまい、便秘薬(下剤)が効きにくくなる状態です。これは、便秘薬に含まれる成分によって、大腸の筋層の神経細胞が正常に働かなくなり腸のぜん動運動が弱くなってしまうことが原因です。

大腸メラノーシスになってしまうと、服用する薬の量が増えてしまうことがあります。便秘薬を飲まないと便が出なくなるという、悪循環が起こってしまうのです。

下剤は、便がスッキリ出ないときや便が出にくくなっているときなど状況に合わせて頓服的に服用しましょう。

3-2. 下剤だとは知らずに服用している場合もある

実は、下剤だと知らずに服用しているケースがあります。「むくみをとりたい」「内臓脂肪を減らしたい」という目的で毎日下剤を服用している方は、結構多いです。

下剤というイメージがなく市販されている薬の一例

・防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
・ナイシトール

なんとなく毎日下剤を服用するのは、大腸メラノーシスなどのリスクがあるため避けましょう。

4. 便秘薬を服用しないで改善する方法

水を飲む女性

便秘薬(下剤)は、症状に合わせて適度に服用するようにしてください。

薬に頼らず便秘を改善するには、大きく2つの方法があります。

・水分をとる
・食物繊維をとる

この2つにプラスして行って欲しいのが、乳酸菌をとることです。

4-1. 水分をとる

水分は、時間を決めてこまめにとることが大切です。

体内の水分が不足すると腸内の便が硬くなってしまいます。硬くなった便は排出されにくくなるため、水分補給を意識的に行いましょう。

喉が乾いてから水分をとるのではなく、水分をこまめにとって体内の水分を保つことが重要です。

4-2. 食物繊維をとる

便を柔らかくするためには、食物繊維も欠かせません。食事の中に食物繊維が多く含まれている食材を使うなど、工夫して取り入れるようにしましょう。

ただし、野菜で食物繊維をとろうとすると、かなりの量が必要になります。健康食品である青汁やトウモロコシの繊維を含むイージーファイバーでとることもおすすめします。青汁もイージーファイバーも、豆乳で割って飲むと継続しやすくなるでしょう。

4-3. 乳酸菌をとって腸内環境をよくする

腸内環境の改善は、便秘の改善につながります。腸内環境をよくするには、乳酸菌を多く含む食品をとり入れることがおすすめです。乳酸菌が多く含まれる食品は腸の免疫を上げ腸内環境もよくしてくれます。

5. 自分の腸の状態を知るには

お腹に手をあてる女性

排便ペースや回数、量だけで便秘かどうかを判断することはできません。また、便秘薬を飲んでいる場合は、便秘かそうでないかは便秘薬を止めて腸の状態を観察しなければわかりません。

たとえば、血圧においても体質改善を行って痩せることで、知らず知らずのうちに血圧が下がって薬の服用が不要になるケースがあります。また、コレステロールの服用についてもドクターと相談しながら一旦服用を止めてみて、体本来の状態を確認してみることが大切です。

この例と同じで、便秘の場合も一旦便秘薬を止めて自身の腸の状況を知ることが大切です。

5-1. 便秘改善のために専門医が処方する薬とは

生活習慣の見直しや水分、食物繊維の摂取を積極的に行っているにもかかわらず、便秘の改善が見込めない場合には、便秘薬を処方することがあります。

これは、生活改善ですぐに便秘が解消するわけではないためです。生活習慣や食生活の改善は半年以上続ければ、結果が出てきます。それまでの間、短期間であれば、便を柔らかくするマグネシウムや乳酸菌の整腸剤を処方するケースがあります。

もしくは、便を出す癖をつけるために、ダイオウが含まれる刺激性の便秘薬を少量だけ処方するケースもあります。

一番は、生活習慣と食生活の改善です。薬は、排便を促すきっかけとして2~3か月の間だけ使うというイメージを持ってください。

最終的には、乳酸菌が多く含まれる整腸剤を毎日欠かさず飲み続けることで、腸内の環境を改善し、排便しやすい腸にしていくことが理想です。

6. まとめ

ヨーグルトを食べる女性

まずは、本当に自分が便秘なのかを確認することが重要です。毎日の排便がなくても、2~3日に1回の排便があり残便感やお腹の張りがなければ便秘ではないかもしれません。

もし、便秘である場合にも便秘薬に頼るのではなく、水分や食物繊維を多くとり腸内環境を改善するために乳酸菌を積極的に摂取しましょう。

下剤でもある便秘薬をなんとなく毎日飲むことは、大変危険です。症状に合わせて薬を服用し、できる限り自身の腸の動きがよくなる生活習慣を心がけましょう。

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