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おなかの調子悪いけど、がんかな?何か気になれば消化器内科へ。

  • がん

おなかの調子が悪い、おなかが張る、便通が悪い、血便が出る、健康診断で要精密検査になったなど不安を抱えている方も多いでしょう。確率的には、ほとんどの方には「がん」などの悪い所見はありません。しかし、一部の方に「がん」が隠れていることがあります。
「大丈夫だろう」と医療機関を受診しないという間違った選択をして後々、後悔しないようにしましょう。
そのためには正しい知識を持つことが大事になります。
消化器内科を受診するかどうかが、「かぎ」になることがあります。

➀おなかの調子が悪いけど大丈夫かな?

多くの方が胃の不調、胃痛、便通異常(便秘や下痢など)、血便、おなかが張る、腹痛などで当院を受診します。ほとんどの方が、食事や水分、ストレスなどが関係する機能性ディスペプシアや過敏性腸炎(過敏性腸症候群)などと診断されます。これらはともに胃カメラや大腸カメラなどを行っても、見た目に異常が診られない場合に診断されます。経過観察するか日常生活に支障がある場合には内服治療を行います。
そして、胃がん、大腸がん、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、逆流性食道炎と診断される方もいます。
胃がん、大腸がん以外は内服治療で改善するため、内服を処方します。
胃がん、大腸がんの場合は、総合病院や大学病院などの専門病院を紹介します。
しかし、内視鏡検査で異常がなく、内服でも改善なく、症状が悪化傾向の場合は、画像診断を考慮します。腹部超音波検査や腹部CT、MRI検査などです。当院では腹部超音波検査を行うことができます。
CTやMRIも提携施設で受けることができます。
当院でも食欲不振で受診され、胃カメラ、大腸カメラで異常がなく、追加で腹部CT検査を行い、最終的には「膵臓がん」と診断された方がいました。
おなかの調子が悪いと感じる方は、まず消化器内科を受診しましょう。
何かしらの病気が発見される可能性があります。

➁血便があるけど、痔かな?

便器に血液が付いた、便に血液が付着していた、トイレットペーパーに血液が付着していたなどで受診される方がいます。その患者さんの多くが「痔核」と診断されますが、一部の方に重大な疾患が隠れていることがあるため注意が必要です。血便を繰り返す方は、一度消化器内科を受診しましょう。
・大腸がん→特に進行大腸がんの潰瘍が強いタイプになると出血しやすくなります。出血がしっかりと分かるような進行がんはかなり大きくなっていることがあります。

*進行大腸がんの内視鏡写真。外科的治療が必要でした。

・大腸ポリープ→小さなポリープは出血しませんが、このくらい大きくなると出血することがあります。良性のうちに切除することで大腸がんの予防にもなります。

*良性の大腸ポリープの内視鏡写真。日帰り内視鏡治療をして完治しました。

・潰瘍性大腸炎→血便と下痢、便回数の増加などが出てくるとこの病気を疑います。内服治療で改善することが多いです。早期発見が大事になります。

*潰瘍性大腸炎の内視鏡写真。腸の粘膜が全体的に炎症を起こして、出血しやすい状態です。

・アメーバ赤痢→「アメーバ」という原虫の感染で起こります。盲腸や直腸の黄色粘液を伴った潰瘍が特徴的な所見です。わずかですが血便が出ることがあります。

*黄色い丸の部分が病変です。黄色の粘膜を伴った潰瘍が特徴的な所見です。メトロニダゾールの内服治療を行います。

・虚血性腸炎→原因はわかっていませんが、大腸の虚血(微小血管が詰まる)によって下行結腸とS状結腸にびらんや潰瘍ができるのが特徴的です。まずは腹痛があり、排便が1回あった後に下痢になり、血便が出るという症状が多いです。

*虚血性腸炎の内視鏡写真。虚血性腸炎に特徴的な発赤、びらん、粘膜浮腫が見られます。

・大腸憩室出血→憩室というくぼんだ部位から突然、血便が出ます。徐々に回数が多くなり、下痢のように血便が出ることがあります。

③便秘や下痢があるけど大丈夫?

当院にも多くの方が下痢や便秘などの便通異常で受診されます。大腸内視鏡検査をしていない場合は、お勧めします。大腸の中に何も異常がない場合は、通常の便秘や下痢、過敏性腸炎と診断されます。大腸内視鏡検査をせずに、医師からただの便秘や下痢、過敏性腸炎と診断されている方の一部に大腸がんが隠れていることがあります。一度、消化器内科を受診して相談しましょう。
受診するかしないかの選択を間違うと大腸がんで命を落としてしまう可能性もあります。

便潜血検査で「陰性」と診断されたから大腸がんはないよね?

大腸の中に大腸がんがあったとしても、いつも出血しているとは限りません。出血していたとしても、採取した便に血液が含まれないと便潜血検査は陽性になりません。本当は大腸がんがあるのに便潜血検査で「陰性」になるという「偽陰性」という現象があります。
実は、この偽陰性は約20-30%で起こります。大腸がんは便潜血検査で見逃されている可能性があります。便潜血検査が陰性でも、すでに便秘、下痢、腹痛、血便などがある場合は消化器内科を受診して大腸内視鏡検査を検討してもらいましょう。
また、血縁関係のある親族に大腸がんや大腸ポリープの方がいるなら注意が必要です。
大腸がんは大きくならないと、出血などの症状は出ないので要注意です。
何度も言いますが、血便、便秘、下痢、腹痛、腹部膨満、便が細くなった、便が出にくいなどの症状がある方は便潜血検査で陰性と診断されても大腸内視鏡検査を考慮してください。

⑤便潜血検査で2回のうち1回だけ陽性だから大丈夫だよね?

先程の④でも記載示したように、本当は大腸がんがあるのに便潜血検査で「陰性」になるという「偽陰性」があります。偽陰性は約20-30%で起こります。つまり、便潜血検査1回ではがんの見逃しの可能性があるため、2回検査を行い見逃しのリスクを減らすのです。3回、4回も行えば、多少見逃しの確率は減るのですが、煩雑になるだけでそこまで見逃しのリスクが減らないので、2回がベストとなっています。

1回でも便潜血検査が陽性となった方は必ず消化器内科を受診しましょう。便潜血検査のことがよくわかっていない医師は、もう一度便潜血検査を行うことがあります。この無駄な便潜血検査で偽陰性が起こってしまうとせっかくの大腸がん、大腸ポリープの発見チャンスを失ってしまいます。

まとめ:

いかがでしたか?
消化器内科を受診するかしないかで今後の人生が大きく変わってしまう可能性があります。
おなかの症状がある方は、消化器内科を受診しましょう。
また、健康診断で要精密検査と言われた方は絶対に受診しましょう。

当院では、消化器病学会の専門医がみなさんの症状をお聞きして、大腸内視鏡検査が必要なのかを判断します。
そして当院の大腸内視鏡検査の特徴は、「安全に苦しさと痛みに配慮した内視鏡検査を提供する」「見逃しのない高精度な観察を行う」です。
これまでの内視鏡検査の経験を十分に活かし、高精度で安全な大腸内視鏡検査、治療を行います。内視鏡を専門とする医師が、どのように大腸内視鏡検査を行えば苦しさと痛みに配慮した検査になるのかを考えて実施しています。安心してお任せください。
そして患者さん個々に合わせた、最適な鎮静剤を選択して使用しています。。これにより、検査が苦しくないよう、検査後もしっかりとした目覚め・気分不良がないように配慮するようにしています。
まずはお気軽にご相談ください。

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