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大腸がんの症状とは?早期発見のためのポイントと予防法

  • がん
  • 大腸内視鏡検査

近年、日本国内では大腸がんを患う人が増えており、女性に関してはがんによる死因の中で大腸がんがもっとも多いとされ、年々死亡率も高まっています。

その背景には、大腸がんの初期段階では症状がほぼなく、気づきにくいということが大きく影響しているのでしょう。

さて、誰でも発症する可能性がある大腸がんですが、大腸がんはどのような病気かご存知でしょうか。

今回は、大腸がんにまつわる以下の情報についてまとめました。

●    大腸がんの症状
●  大腸がんの原因
●    大腸内視鏡検査を行うタイミング

実際に大腸がんを患った方の症例についても紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

1. 大腸がんとは

大腸がんとは

大腸がんとは、大腸に発生する悪性の腫瘍です。良性の腺腫といわれるポリープががん化して発生するものと粘膜の正常な細胞から直接発生するものがあります。

人は食事を摂取したあとは、口→食道→胃→小腸→大腸の順に消化する仕組みになっています。

このように最終的に食事を消化する作用がある大腸は「盲腸」「結腸」「直腸」に区分されており、盲腸、結腸、直腸に発症したがんを「大腸がん」と呼んでいます。

とくに、便が長時間貯留する直腸や結腸の中に分類されるS状結腸で発症するケースが多いとされています。

大腸の粘膜に発生したがんは、放っておくとやがて大腸の外にもひろがりはじめます。

そして腹腔内にひろがったり、血液の流れにのって体中の別の臓器に転移したりします。

はじめは自覚症状がほとんどありませんが、転移する頃には貧血を引き起こしたり、血便や便通異常(便秘、便が細くなるなど)、激しい腹痛など様々な自覚症状が現れます。

1-1. 大腸がんを早期に発見するには?

便潜血検査

大腸がんは早期の段階では、自覚症状がほとんどなく発見することが難しいと言われています。

がんが進行するにつれて、血便や便通異常、貧血、腹痛などの症状を自覚していきます。

大腸がんを早期発見するには、日頃から健康診断や便潜血検査を受けて、自分の体調に気を付けていくことが大切です。当院では40歳を過ぎたら、大腸内視鏡検査をお勧めしています。

大腸がんの早期発見の重要なキーワードは

・便潜血陽性
・血便 

・原因不明の貧血

・急激に発症した便通異常(便秘、下痢、便が細いなど)

です。

これらを認めたら、専門の医療機関で大腸内視鏡検査を受けることをおすすめします。

ただし、これらに当てはまらない場合でも大腸がんの前段階である大腸ポリープや大腸がんんができていることがあるため、心配なことがあれば専門医療機関の受診をお勧めします。

2. 大腸がんの症状

大腸がんの症状

大腸がんは早期の場合はほとんど症状は現れませんが、進行して大きくなってくると以下の症状が現れるとされています。

・下痢、便秘
・便が細くなる
・急激に体重が落ちる
・血便
・原因不明の貧血

それぞれの症状について解説してきます。

2-1. 下痢、便秘

おしりに近い左側の結腸や直腸にできる大腸がんでは、便秘と下痢の症状が現れやすくなります。管腔が狭く、便が固形化しているため便が通りにくく、それにともない腹痛や腹部膨満感、便秘・下痢などの症状が現れるのです。

便秘と下痢の症状を放っておくと管腔がふさがり、腸閉塞になる可能性があるため注意が必要です。腸閉塞になると、吐き気や嘔吐を伴う腹痛が起こります。

2-2. 便が細くなる

大腸がんが進行するとがんが次第に大きくなり、腸管が細くなってしまいます。その結果、排便時に便が細くなってしまいます。

最近、便が細くなったと心当たりがある方は、大腸がんを疑い、大腸がん検査を受けることをおすすめします。

2-3. 急激に体重が落ちる

大腸がんが進行すると急激に体重が落ちることがあります。食欲は変わらないのに痩せたと言われる方や、便秘が続く上に体重が落ちた方は、大腸がんを疑ったほうがいいでしょう。

大腸がんになると、必要な栄養分が全身に行き届かないため、食事量は変わらずとも体重が落ちてしまいます。

2-4. 血便

便器

血便も大腸がんの兆候とされています。血便が続いている方も消化器内科を受診したほうがいいでしょう。

ある男性は、数カ月前からトイレットペーパーに血液が付着するようになりました。
痔だと思って様子を見ていましたが治らなかったため、大腸内視鏡検査を受けて進行大腸がんと診断されました。

また、トイレットペーパーに血液が付着するなど肉眼的に血便が出ていなくても、便潜血検査便の結果、陽性になった方も大腸がんの可能性があります。

便潜血検査は、微量に含まれる血液も検出できるほど精密で、結果が「陽性」となった場合は、大腸がんの可能性があるとされています。

肉眼的に血便がある方、便潜血検査の結果が陽性の方は大腸がんを疑ったほうがよさそうです。

血便について

2-5. 原因不明の貧血

貧血

大腸がんの症状の一つに「原因不明の貧血」が挙げられます。貧血症状が見受けられる方、実際に貧血の値(ヘモグロビンHb)が低い方は、いままで以上に自身の体調管理に気を付けたほうがいいでしょう。

実は、女性よりも男性の原因不明な貧血のほうが危険とされています。

女性は、月経や子宮内膜症、子宮筋腫などの婦人科系の病気により、貧血になることもあり得ますが、男性の場合、体内のどこかしらで出血がないと貧血症状が現れないからです。

とある男性は5カ月前の便検査では陰性だったのですが、ヘモグロビン数値が9.7g/dlと基準の13g/dlを下回っていたため内視鏡検査を実施したところ、盲腸に進行の大腸がんが発覚しました。

このように便潜血検査では陰性でも、原因不明の貧血から大腸がんが発覚する場合もあります。立ちくらみや動悸、倦怠感など貧血症状が見受けられる場合は、できるだけ早く消化器内科を受診することをおすすめします。

3. 大腸がんの原因

大腸がんの検査

「がん家系」という言葉があるように、がんは遺伝性が高いと捉えられがちです。

大腸がんと遺伝

しかし、大腸がんの場合、遺伝よりも日頃の生活習慣などが原因となり、がんを引き起こすケースが多いようです。

では、どのようなことが大腸がんの原因となってしまうのか紹介します。

3-1. 運動不足

運動不足は大腸がんを引き起こす原因の1つとして考えられています。日頃、運動する習慣がない方は、軽度な運動からでも始めてみましょう。

3-2. 肥満

肥満は、糖尿病などの生活習慣病を引き起こすだけではなく、大腸がんも引き起こしてしまいます。
体重と身長から割り出す肥満指数、通称「BMI」が基準より上回っている場合は、注意が必要です。

国立がん研究センターが実施した調査によると、BMI値が1単位増えると大腸がんリスクが7%増加することが分りました。

飲酒や喫煙が「確実な危険因子」とされるのに対し、肥満は「ほぼ確実な危険因子」という位置づけではありますが、やはり肥満は健康上望ましくありません。

「少し太ってきたかな」という方はBMIの正常値を目指して運動や食事のコントロールを行うことをおすすめします。

3-3. 飲酒

お酒

大腸がんの確実な危険因子とされる飲酒。

 欧米での研究報告と比べると、日本人は欧米人に比べ飲酒と大腸がんの関連がより強いとされています。その違いの原因が、遺伝子多型(体質)によるのか、それとも生活習慣などによるものなのかはわかっていません。

毎日のように大量にお酒を飲んでいる方は、大腸がんを予防するためにも、お酒の量を減らし、飲む回数も減らしましょう。

お酒は決して悪ではありませんが、飲み方次第では発がん性物質を生み出す要因になってしまいます。お酒が好きな方は適量を楽しむようにしましょう。

3-4. 野菜・果物の摂取不足

緑黄色野菜

食事の欧米化が大腸がんを引き起こす原因になっているということを耳にしたことがある方は多いのではないでしょうか。

塩分濃度が高い食事や、バターや油など高脂質な食事は胃や腸に負担をかけてしまいます。

また、肉やハム・ウインナーなどの加工肉ばかり食べていると、食物繊維不足が生じてしまい、便秘になりやすくなってしまいます。

腸内環境を整え、便秘を防ぐためにも胃や腸に負担をかけない野菜や果物を摂取することを心がけることが大切です。

次のような野菜・果物は食物繊維が多く含まれているとされています。

・いんげん豆
・おから
・ごぼう
・アボカド

実は、あまり知られていませんがカルシウムやビタミンDも大腸がん予防にはよい栄養素とされています。

しらす、いわしはカルシウムもビタミンDも含む食材とされているため、大腸がんを予防するためには万能な食材といえるでしょう。

バランスのいい食事はサプリメントでは取れない栄養素が摂取できるといったメリットもあります。外食が続いている方、食事のバランスを気にしていない方は、まずは食生活を見直してみてはいかがでしょうか。

4. 大腸がんの症例

実際の進行大腸がんの症状をお伝えいたします。

重要なキーワードは

・便潜血陽性
・血便 

・原因不明の貧血

です。

この症状がある方は専門の医療機関で、大腸内視鏡検査をすぐに行うことをおすすめいたします。

進行大腸がんになる前に……。

4-1. 50歳代の男性

数ヶ月前からティッシュに血液が付着することがあり、便潜血検査を受けたところ陽性でした。

大腸内視鏡検査を受けたところ進行大腸がんが発見されました。

4-2. 60歳代男性

5ヶ月前の便潜血検査では陰性でした。
しかし検診でヘモグロビン9.7g/dlと貧血を認めたため、初めて大腸内視鏡検査を受けてがんが発見されました。
盲腸に進行がんを見つけました。

4-3. 70歳代男性

4ヶ月前と2ヶ月前に1回ずつ便に血が混じることがあり、初めて大腸内視鏡検査を受け、進行大腸がんが発見されました。

5. まとめ

現在、日本において罹患率、死亡率が上昇している大腸がんは、他のがんに比べると症状が出にくく、痛みがないことから発見が遅れがちです。
もしものことを考え、定期的に大腸がん検査を行うことをおすすめします。

ただし、「原因不明の貧血」「血便」などの症状が見受けられる場合は、すぐに病院を受診しましょう。「そのうち病院で診てもらおう」と思っていると最悪の場合、進行してから大腸がんが発覚する場合もあります。

早期発見するためにも、わずかな体調の変化にも敏感になることが大切です。 

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