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便潜血検査で陽性が出たら?大腸内視鏡検査を受けるきっかけを逃さないで!

  • 検査

人間ドックや健康診断などで便潜血検査を受け、結果が「ひっかかる」いわゆる「陽性」と判定され心配な方もいると思います。

また便潜血検査で陽性が出ているにもかかわらず、「痔だと思うから」「生理中に検査を受けたから」と大腸内視鏡検査を受けず放置している方も多くいます。

大腸がんは早期発見・早期治療することで、命を落とす可能性が低くなる病気です。
便潜血検査で陽性が出た場合、その後の正しいの対応によって大腸がんの発見以外にも利点があります。

また、大腸内視鏡検査を受けるときに気を付けたいこともいくつかあります。

今回は、便潜血検査の陽性が出る原因と出たときの正しい対応についてご紹介します。

1. 便潜血検査とは

1992年からがんの死亡率を下げる目的で、大腸がん検診が対策型検診として市区町村主体で行われるようになりました。対策型検診のがん検診は、胃がん・子宮頸がん・肺がん・乳がん・大腸がんの5種類です。

大腸がんの検査には便潜血検査免疫法(2日法)が用いられます。

大腸がんは自覚症状がないまま進行することが多いです。自覚症状がない場合でも、大腸にできたがんやポリープからの出血有を調べることができるのが便潜血検査です。

便潜血検査は、世界各国の複数のランダム化比較試験において、大腸がんの死亡率を減少させる検査であることが示されています。

血便は毎日の便を観察していればわかると思われがちですが、目には見えなくても、血が混じっていることがあります。便潜血検査は血液成分を捉えることで、目に見えないような微量な血液が便に混じっていることを発見できるのが特徴です。

便潜血検査が推奨される年齢は40歳以上です。

便潜血検査は、安価で体への負担が少ない検査ですので、対象となった方は毎年検査を行うことをおすすめします。(大腸内視鏡検査を定期的に受けている場合は受ける必要はありません)

2. 便潜血検査で陽性が出る原因とは?

便潜血検査で陽性になるのは、便に血液が混じっていた場合で、消化管から出血していることを表しています。

大腸がんをはじめとするさまざまな疾患が考えられます。

便潜血検査で陽性だった場合には、必ず精密検査を受けましょう。大腸がんは、早期発見・早期治療によって完治できる病気です。

大腸がん以外に考えられる疾患を知っておくことで、便潜血検査で陽性が出ても冷静に対応ができるでしょう。では、どんな疾患があるのでしょうか。

2-1. 大腸ポリープ

大腸ポリープには、「非腫瘍性」と「腫瘍性」の2種類あります。

大腸の粘膜がいぼ状に隆起したものが大腸ポリープです。便などでポリープの表面が傷つくことで出血し、便に血が混じります。腺腫というタイプの腫瘍性ポリープは、数年間をかけて次第に大きくなり大腸がんに移行していく可能性があります。

ポリープは大きくなるほど出血しやすくなりますが、出血を伴わず大きくなるポリープもあるため便潜血検査だけで見つけられるとは限りません。

もし、大腸内視鏡検査でポリープが検査されたときはがん化する前に切除することで、大腸がんのリスクが下がります。

2-2. 大腸炎

大腸炎には「潰瘍性大腸炎」、「虚血性腸炎」、「感染性腸炎」などがあります。

潰瘍性大腸炎は難病指定されており、慢性的に大腸粘膜に炎症が起こる病気です。薄いケチャップのような粘液を伴った便が出ることがあります。
炎症部からの出血があるため、便に血液が混じることもあります。

虚血性大腸炎は大腸の血流が一時的に悪化し、大腸の一部が血流不足となり炎症や潰瘍などが起きる病気です。
血便以外にも下痢などの症状がみられます。また左下腹部に強い痛みを感じる場合が多く、突然発症するのが特徴です。

感染性大腸炎はウィルスや細菌が感染することで大腸に炎症を起こします。ひどくなると下痢の回数が多くなり、血便を伴うことがあり

2-3. いぼ痔・切れ痔

痔に悩む人

いぼ痔には、「内痔核」と「外痔核」があります。

肛門部が過度の刺激や負担を受け、直腸や肛門付近の毛細血管がうっ血することが原因です。

内痔核は肛門の内側の直腸側にでき、外痔核は直腸と肛門の境目より外側の皮膚にできます。

内痔核は排便時の出血のみで痛みは少ないですが、肛門の外まで出ると痛みを伴います。

外痔核は出血はほとんどありませんが、強い痛みが出ることが特徴です。

切れ痔は、便を排出するときに肛門の外壁を傷つけることで出血します。便秘によって硬くなった便が原因です。排便時に痛みと出血を伴いますが、無症状でもトイレットペーパーでふき取ると鮮やかな色の血が付くことがほとんどです

3. 便潜血検査「陽性」を放置するのは危険

便潜血検査で陽性が出ても、大腸がんでないこともあります。しかし、自覚症状のない大腸がんを発見するには、便に混じる便潜血検査が診断の手がかかりとなります。

もし、便潜血検査で「陽性」が出て放置するとどうなるのでしょうか。

3-1. 大腸がんが進行してしまう

大腸がんは、早期の段階では自覚症状はほとんどないことが特徴です。

進行すると症状が出ることがありますが、それを見逃してしまうことも多く、気づいたときにはがんが進行していることもあります。

血便も大腸がんの症状ですが、もともと痔の経験があると大腸がんと結びつかないことも多いのです。
また、大腸がんの症状である便秘や便が細くなるなどの症状も「たまたま体調が悪いだけ」「食べたものが悪かった」など日常生活の習慣から来るものと思い込んでしまうこともあります。

大腸がんがかなり進行してから現れる血便・貧血・体重減少などの症状で受診する場合も少なくありません。

3-2. 出血を放置すると貧血になる

体内にがんができると、がんは栄養を摂取するために腫瘍に血管をつくります。体内の血液中から栄養分を得て大きくなるためです。腫瘍にできた血管は通常の血管よりももろく、腫瘍と便が接触すると簡単に出血することがあります。

排便されたときに便の表面に血液が付いている場合もありますが、目に見えないこともあります。
そのためがんが進行すると、慢性的な出血により貧血になることがあります。

4. 便潜血検査で大腸がんが発見される確率

近年大腸がんの死亡数は増加傾向にあり、女性のがんによる死亡原因の第1位、男性では第3位です。
大腸がんになるリスクが高い大腸ポリープは40歳代から増加するといわれています。

1992年から長きに渡り、大腸がん検査において便潜血検査が広く使用されているのには、安価かつ手軽でありながらある程度高い精度で大腸がんを発見することができるからです。

便潜血反応が陽性の人に大腸がんが見つかる確率は3%程度です。

よって便潜血検査で陽性という結果が出ても大腸がんでない場合が多くあります。
またその反対に陰性でも大腸がんが潜んでいたということもありえます。

多くの大腸がんは無症状であるため、便潜血検査で陽性という結果から大腸がんを見つけられる可能性があります。
便潜血検査で陽性が出たら幸運とも考えられます。便潜血検査「陽性」という結果は、症状がなくても大腸内視鏡検査を受けるきっかけとなるからです。

5. 便潜血検査で陰性でも大腸がんになっていることがある

便潜血検査で陰性と判断され大腸がんを見逃す確率は20〜30%あります。

それはなぜかというと、大腸がんが発症していても、つねに出血しているわけではないためです。
つまり、便潜血検査の結果だけで判断せず、普段とは違う体調の変化を見逃さないことが大切です。
また少しでも不安なことがある場合は専門医を受診するようにしましょう。

もし、便潜血検査で陰性が出た場合でも便秘や下痢、血便などの症状があるときには大腸内視鏡検査を受けることをおすすめします。

また、便潜血検査で陽性だった場合には、必ず大腸内視鏡検査を受けましょう。大腸内視鏡検査を受けることで、確実な安心が得られ便潜血検査の陽性が出たことの心配や不安が払拭できます。

6. 大腸がんの症例を紹介します

大腸がんが、どんなきっかけで発見されるのか知ることも大切です。消化器内科だからこそお伝えできる症例を紹介します。

6-1. 便潜血検査陽性を放置

5年前に便潜血検査を受け、「陽性」と結果がでたもののそのまま放置していました。
久しぶりに便潜血検査を受けると再び「陽性」という結果がでました。

クリニックで大腸内視鏡検査を受けると、S状結腸に進行がんが見つかりました。
その後、手術を受けることになりました。5年前に便潜血検査で「陽性」が出たときに大腸内視鏡検査を受けていれば、内視鏡治療で完治できたかもしれません。

このことからお伝えできることは、便潜血検査で「陽性」という結果が出た場合には、必ず大腸内視鏡検査を受けることが大切ということです。

7. まとめ

便潜血検査で「陽性」という結果が出ても、異常がないこともあり得ます。しかし、大腸がんや大腸ポリープの発見につながる可能性があります。
しかし、大腸がんや大腸ポリープの発見につながる可能性があります。

大腸がんは無症状で経過した場合、症状が出たときには進行してしまっていることがあります。
微量な血液成分を捉えることができる便潜血検査は無症状でも、大腸がんの早期発見が期待できます。

便潜血検査で陽性が出た場合は、大腸内視鏡検査を受けましょう。
また便潜血検査で陰性となった場合でも便秘や下痢が続く、血便がある方は消化器内科を受診し医師に相談してください。

40代以上の方は、年に一度便潜血検査を受けましょう。大腸がんや大腸ポリープを早期発見し早期治療できる可能性が高くなり、大腸がんリスクも低くすることができるでしょう。

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