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検診などのオプションで腫瘍マーカー採血を無駄に行なっていませんか?

  • 検査

腫瘍マーカーの本当の意味を理解していますか??

腫瘍マーカーについて間違った知識を持っている方がいます。
「血液検査でがんの有無が簡単にわかる」、「腫瘍マーカーが正常であれば問題ない」と思っていませんか?
腫瘍マーカーをなんとなく検査している人は、このページをよく読んで理解しましょう。

よく健康診断のオプションで腫瘍マーカー(CEA, CA19-9, SCC, NSE, P-53,CA-125, AFP, PIVKA-Ⅱなど)の血液検査に追加料金をわざわざ払って追加オーダーしている人をよく見かけますが、がんを早期で見つける検査ではありませんし、これらの腫瘍マーカーが陰性であっても「がん」を否定することには全くなりませんので注意が必要です。
もともと血液検査による腫瘍マーカーは、進行がんに対して抗がん剤治療を行って、その効果測定やがん再発の目安に用いられるのが通常であり、がんを早期で発見するためのものではありませんので注意が必要です。
別の臓器に転移するぐらい「がん」が大きくなって(進行して)はじめて、腫瘍マーカーが陽性になることがほとんどで、場合によってはがんがかなり進行した段階でも腫瘍マーカーは正常値を示すことも多く見受けられるほどです。

あるクリニックや検診センターなどでは「全がん腫瘍マーカー検査」などと表記して、多くの意味のない腫瘍マーカーの項目を高額な料金で採血・測定していることがありますが、がんの早期発見には全く意味の無い医療行為であると言えます。
唯一の腫瘍マーカー採血で早期発見に役立ち、例外と言えるのは、 前立腺がんの腫瘍マーカーであるPSAです。前立腺がんの初期の段階で陽性になることが多いため早期発見・早期治療に役立ちます。
自覚症状の出にくい「がん」の代表にあげられる「食道がん」「胃がん」「大腸がん」に関しても、腫瘍マーカー採血では早期に「がん」を見つける事は全く期待できませんし、初期段階では自覚症状が出にくい「食道がん」「胃がん」「大腸がん」に関しては、やはり内視鏡検査が威力を発揮します
粘膜の微細な色調変化さえもハイビジョン内視鏡であれば、的確に捉える事が可能となりますので、定期的に内視鏡検査を受けることが、食道・胃・大腸などの「消化器がん」の早期発見のための重要なポイントと言えます。

胃がん・大腸がんの内視鏡画像

症例1

腫瘍マーカー採血では異常を示さない早期胃がん

早期胃がんの内視鏡所見ですが、このような早期の胃がんに対しては腫瘍マーカーは当然正常値を示します。
腫瘍マーカー採血は「食道がん・胃がん・大腸がん」の早期発見に対しては全く意味をなしません。

インジゴカルミン特殊染色にて病変の凹凸がはっきりしてきますが、腫瘍マーカー採血は早期発見には意味をなしません。

症例2

ハイビジョン内視鏡でかろうじて認識できる早期直腸がんの内視鏡画像

ハイビジョン内視鏡にてもかろうじて認識できるぐらいの早期直腸がんです。当たり前ですが、腫瘍マーカー採血では全ての腫瘍マーカーは正常です。

症例3

進行大腸がんにも関わらず、腫瘍マーカー採血は正常

進行大腸がんですが、他臓器に転移のない状態です。
このように内視鏡治療できないほど進行した状態ですが、他臓器に転移のない状態であると、腫瘍マーカー採血では異常ないことが多く見受けられますので、注意が必要です。

3分でわかる!苦しくなく痛みに配慮した内視鏡検査(胃カメラ)の特徴

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